ロート製薬は世界中に目の健康を届けるために、さらなる挑戦を続けていきます。
エチオピアで550万人が抱える重度・中程度の視覚障害（白内障等）の解決に取り組みます。
2020年10月
ロート製薬株式会社
| 解決を目指す課題 | 眼病（白内障、トラコーマ他） |
| 製品、技術、サービス | 目薬、眼内レンズ、その他サービス |
| アプローチ | アイキャンプの実施、アイケアに関する啓発活動、他組織連携CSR事業、サービス開発、製品普及 |
| 対象国、地域 | エチオピア、その他周辺国 |
| 達成目標年 | 2030年 |
| 事業規模 | 非公表 |
| パートナー | OUI Inc. |
| SDGs該当ターゲット |
3.8 すべての人々に対する財政保障、質の高い基礎的なヘルスケア・サービスへのアクセス、および安全で効果的、かつ質が高く安価な必須医薬品とワクチンのアクセス提供を含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ（UHC）を達成する。
3.c 開発途上国、特に後発開発途上国および小島嶼開発途上国において保健財政、および保健従事者の採用、能力開発・訓練、および定着を大幅に拡大させる。
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背景
エチオピアは視覚関連疾病が最も深刻な国の一つであり、約550万人が失明や視覚障害を患っていると報告されています。同国の失明及び視覚障害の原因の約50％は白内障、その他トラコーマや緑内障も主要原因となっています。
特に農村地域や低所得者層の眼科医療へのアクセスには意識（Awareness）、金額、距離等の課題があり、早期発見と治療により回復可能な眼病により、失明や視覚障害に至っている患者が多いとされています。トラコーマの患者数のうち40％が子どもの患者であり、こういった状況を改善することも急務となっています。失明や視覚障害は福祉制度の乏しい国の環境において、「見えない」「教育が十分に受けられない」「働く場所がない」など貧困を加速させる要因になりえる重大な社会課題であると考えられています。
長年、人の目の健康に真摯に向き合ってきたアイケアメーカーとして、こういった状況の改善に寄与し、一人でも多くの人に目の健康を届けるための活動を行います。
事業の目的
健康は基本的人権であり、眼の健康・見える喜びを一人でも多くの人にお届けしたい。
そう考えて、現地の社会課題である失明や視覚障害その他眼病とそれを取り巻く環境、社会の仕組みに向き合い、本質的解決に向けて適切なパートナーと連携し、現地に貢献する事業を創出します。
事業の詳細
・眼科医療にアクセスできていない人や地域を対象にアイキャンプ（眼科診断）を実施し、検査や啓発機会を提供するとともに、実態の把握、現地の本質的課題を調査します。
・白内障手術を提供しているNGO団体との連携、現地の眼科医師との連携、眼内レンズの提供を検討します。
・特に眼科医や医療機器が少ない地域を結ぶ医療連携・流通（Distribution）の仕組み等を念頭に事業可能性を検討します。
・白内障、緑内障、抗菌等の点眼薬を販売します。
・現地で流通しやすい価格帯で製品を提供できるビジネスモデルを検討します。
コミットメント達成までの計画（マイルストーン）や活動進捗をモニタリングするKPI
・2021年 現地課題調査
・2022年 エチオピアにて無料アイキャンプを実施
・2023年 現地や日本国内を含めたパートナーシップを構築、事業モデルの検討
・2024年 パイロット事業実施、現地での製品普及
コミットメント達成に必要な条件
・国内外連携パートナー
・サービス開発パートナー
・ＮＧＯ団体、現地JICA事務所および日本大使館等との連携
・現地医薬品登録等許認可
各パートナーとの役割分担
OUI Inc.の現役眼科医および途上国医療事情における専門知識、眼科診断機器分野の高い開発力、及びロート製薬の現場知識、事業構築力、製品開発力及び市場普及経験などを結集し、現地の方々に資する事業の創造を目指します。
企業情報、問い合わせ窓口
企業名： ロート製薬株式会社
担当者： 広報・CSV推進部、阿子島 文子
メールアドレス： akojima ”at” rohto.co.jp （”at”は@に置き換えてください）
電話番号： 03-5442-6074
編集：本文および写真は全てロート製薬社より提供
