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中和機工

2021.07.06

感染性廃棄物の迅速・安全な処理手段の開発により、安心・安全な環境の創造と保全を目指す

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中和機工株式会社は、独自の無煙焼却技術を活用し、感染性医療廃棄物を無害化する既存製品に加え、コンテナ収納型焼却炉及び水資源の乏しい国への節水型焼却炉の開発をすることで、島嶼国を含む開発途上国へ事業を展開し、それらの国々の感染性医療廃棄物の迅速・安全な処理を進め安心・安全な衛生環境の課題解決を図ります。

2021年7月
中和機工株式会社


解決を目指す課題 感染性医療廃棄物の不適切処理による二次感染、環境汚染
製品、技術、サービス 無煙焼却炉 CHUWASTAR
アプローチ 外務省草の根資金、国連機関の調達を通じた、開発途上国への展開
納入済機器のデモンストレーション効果を利用した販売活動の推進
対象国、地域 開発途上国及び小島嶼開発途上国
アフリカ諸国、太平洋州諸国、カリブ海諸国に注力
達成目標年 2030年
事業規模 非公開
パートナー なし
SDGs該当ターゲット


3.3 2030年までに、エイズ、結核、マラリア及び顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症及びその他の感染症に対処する。   
3.9 2030年までに、有害化学物質、並びに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させる。



11.6 2030年までに、大気の質及び一般並びにその他の廃棄物の管理に特別な注意を払うことによるものを含め、都市の一人当たりの環境上の悪影響を軽減する。
11.a 各国・地域規模の開発計画の強化を通じて、経済、社会、環境面における都市部、都市周辺部及び農村部間の良好なつながりを支援する。



12.5 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。

 

背景


通常、医療機関から出る廃棄物の約85%は通常の家庭ごみと同等の「非危険物」ですが、残りの15%の廃棄物は「危険物」とされています。これら危険物とされる医療廃棄物は処理の仕方を誤ると、健康や環境に様々なリスクをもたらす可能性があると言われています[注1]。COVID-19の蔓延により感染性医療廃棄物は爆発的な排出量となり、持続的な保健環境を確保するためにはそれら廃棄物の適切な処理が切望されています。感染性医療廃棄物の適切な処理設備の必須要件は確実に殺菌できる、大幅な減容ができる、短時間で処理できる等が必須の要件であり、これらの要件を満たす処理設備としては焼却炉に勝るものはないと考えられます。

中和機工の無煙焼却炉CHUWASTARは、高温燃焼に対する耐久性が高く、燃焼時の無煙化を実現するとともに、焼却時に使用する水は温水として暖房や給湯に活用することができます。この従来型の焼却炉に加え、開発途上国向けにコンテナ収納型の、水資源問題に考慮した節水型焼却炉を新たに開発し、これらを通じ途上国の人々の健康と福祉に貢献し、住み続けられる安全・安心な町づくりに寄与します。


事業の目的


小島嶼国を含む開発途上国の病院、医療関係施設に、耐久性に優れ、操作も単純で容易な、医療廃棄物の処理設備である無煙焼却炉CHUWASTARの既存モデルおよび新モデルの販売展開を通じ、安心・安全な保健環境を確保し、持続可能な医療廃棄物の処理体制・管理体制を構築します。


事業の詳細


当社の従来型の焼却炉は水冷構造のため水を消費する機構であり、水資源の乏しい国では節水型の焼却炉が必要とされることが以前から明らかとなっていました。また、COVID-19禍での事業展開で、渡航禁止により機器設備の据付指導、運転指導が困難となり、技術移転に問題が生じました。

これらの課題解決として、(1)水の使用量を少なくした節水型およびコンテナ収納型のコンパクトで据付工事の不要な焼却炉を開発すること、(2)動画教材を作成してWEBでの運転指導を可能にすることで、スムーズな事業展開を図っています。これにより、従来型焼却炉の設置が難しかった水資源の乏しい場所でも、他の場所と等しく健全な環境を保全することが可能になります。


コミットメント達成までの計画(マイルストーン)や活動進捗をモニタリングするKPI


2023年までにアフリカ、大洋州の8か国へ販売
納入先国での代理店との契約
納入先国での医療関係者、保健衛生分野の行政関係者を対象とした展示会への出展
出展国連機関の調達への参入
外務省等の支援事業資金の確保


参考文献、引用文献、関連リンク


[注1]Safe management of wastes from health‑care activities A summary, WHO, 2017, https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/259491/WHO-FWC-WSH-17.05-eng.pdf

企業情報、問い合わせ窓口


企業名: 中和機工株式会社
担当部署、担当者: 海外事業部 杉浦恭志
メールアドレスまたは電話番号: sugiura “at” chuwastar.co.jp 03-56743-2571
メールアドレスの“at”は@に置き換えてください

編集:本文および写真は全て中和機工株式会社より提供